アメリカの田舎町で長年営業を続ける「cafeドアーズ」。 両隣を大手チェーンに挟まれているにも関わらず、その日も大繁盛のドアーズに、チナスキーと名乗る荒んだ風体の男が訪れた。 「働かせて欲しい」というチナスキーを、店主のブランカは受け入れた。 それから間もなく、チナスキーは大きな不思議と直面する。 ─決して安くない。流行りのメニューを出しているわけでもない。それなのになぜ─ そしてある日、ブランカに問いかける。 ─なあブランカ、どうしてこの店はこんなに客が入っているんだ。 ブランカは、金庫から取り出した一冊の古びたノートをチナスキーに見せた。 「その秘密は、このノートに全て書いてあるんじゃよ」 ドアーズの持つ秘密に惹かれはじめたチナスキー。 彼がドアーズで学んだ「店舗運営の極意」とは…。
本島 修司
四六版
1365円(税込)